富田美知子氏卓話(SI東京-東)
2019年5月18日 SI東京-東 5月例会に於いて、デジタルハリウッド大学の特任教授 富田美知子氏をお招きして、「留学生教育の現場から」のテーマで留学生受入れの現状と今後の課題について貴重な卓話を賜りました。
日本は平成20年 国会で「留学生受け入れ30万人計画」を打ち出し、2020年を目途に30万人の優秀な留学生受入れを目指しています。
現在も国費留学生、私費留学生、短期留学生、交換留学生など 多くの留学生が日本に学びに来ています。
しかし 留学生受け入れ増加に伴って、留学生受け入れの質の低下も指摘され、私費留学生の中には日本語を話せない学生も増え、日本語の授業についていけず中途帰国したり、また生活のためにアルバイトに追われる学生もいて、次第に授業についていけなくなり落ちこぼれ、あげく母国にも帰れず、犯罪に関与していくこともありえます。
グローバルな時代の中で、日本が高度人材の大きな供給源となる留学生を高等教育機関に積極的に受け入れていくということは、日本の国際的な人材強化につながるだけでなく、日本と諸外国との間に人的なネットワークが形成され、相互理解と友好関係が深まり、世界の安定と平和への貢献にもつながります。
2020年を見据えて、留学生受け入れの問題は日本の抱える問題として 私達皆が真剣に考えていかなくてはならないと会員一同考えさせられました。
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